毎年1月にセブで開催されるエネルギッシュで祝祭的なシヌログフェスティバルは是非一度見学する価値のある有名なお祭りです。その起源や文化、この独特な伝統についてご紹介します。
シヌログフェスティバル(サント・ニーニョフェスティバルとも呼ばれています)は、宗教的な背景と鮮やかな文化的背景を見事に融合させたセブの毎年恒例の超ビッグイベントです。カトリック国であるフィリピンの重要な祭りで、有名な祭りのひとつでもあります。
長年続く豊かな歴史を持つシヌログフェスティバルは、フィリピンの文化遺産の要としても確立されています。このお祭りは地元の人々が参加するだけでなく、毎年国内各地から100万から200万人の観光客がやってきます。
シヌログフェスティバルは単なる祝祭を超えた存在とも言えます。それは、幼きキリストへの献身と歓喜が交差し、お祭りで人々が団結する精神を燃え上がらせます。セブの街中を踊るダンサーたちは、見学者を魅了してやみません。
シヌログフェスティバルの歴史と起源

ラジャ・フマボンの第一夫人であるフアナ女王が、フェルディナンド・マゼランより幼きイエスの像を受け取った時にその像を抱きながら喜びの踊りを披露したのが始まりだと伝えられています。
この興奮した様子が他の地元の人々にも広まり、彼女の足跡をたどる形で現在シヌログダンスとして知られるようになりました。そしてその後、現在までの無数のシヌログダンスのバリエーションが加えられています。
ラジャ・フマボンの顧問であるバラダイも、シヌログダンスを考案した人物として知られています。病気の際、フマボンはバラダイをサント・ニーニョが祀られている部屋に運ぶよう指示しました。
数日後、現地の部族がバラダイが叫びながら踊っているのを聞きつけました。バラダイはなぜ叫んで踊っているのかと問い詰められ他t気に、聖なるイエスの像を指し、幼いイエスが私を動かしているのだ!言いました。
バラダイは幼い子供と一緒に踊り、川の流れを表現しているのだと説明しました。幼きイエズス(サントニーニョ)の信者たちは、バラダイが踊ることを望んだと信じているため、今でも二歩前進して一歩後退するというそのころの決まりを取り入れています。
SINULOGとは?
「シヌログ」という言葉はセブアノ語に由来し、「水の流れのリズム的な動き」を指す「スログ(sulog)」という単語から来ています。この表現は、前後にステップする独特で魅力的なシヌログダンスの基本となっています。
シヌログフェスティバルの開催日時と場所は?
シヌログフェスティバルは毎年1月の第3日曜日にセブ市で開催されます。この活気に満ちた文化的に重要なイベントは、街全体で行われ、主要な活動はサント・ニーニョ教会とその周辺に集中しています。セブ州の首都であるセブ市がシヌログフェスティバルの中心地です。
どうしてシヌログを祝うのでしょう?
シヌログフェスティバルは、サント・ニーニョ(幼きイエズス)を称えるためにセブで通常9日間にわたって行われます。シヌログの最終イベントであるグランドパレードは伝統的に1月の第3日曜日に行われます。この有名なパレードは、フィリピン人がローマ・カトリックを受け入れたことも記念しています(1521年にフェルディナンド・マゼランが幼きイエズスの像をセブの王と王妃に贈った日)。これにより、フィリピン人はそれまでの異教やアニミズムの信仰からカトリックに改宗したと言われています。
「Pit Senyor!」の意味
「Pit Senyor!(ピッセニョー!)」は、セブのシヌログフェスティバルでよく聞かれるフレーズです。これはセブアノ語の掛け声で、幼子イエスであるサント・ニーニョへの献身と敬意を表現しています。このフレーズは「Sangpit sa Senyor (サンピッセニョー)」の略で、「主への呼びかけ」を意味します。この言葉は、人々がシヌログフェスティバルに参加し、サント・ニーニョを称える際の熱意と信仰を表現する意味が込められています。
シヌログパレードの前列でシヌログクイーンが踊るのはなぜ?
ハラ・アミハン(のちに洗礼を受けてフアナ女王と名付けられた、ラジャ・フマボンの妻、つまり古代セブの女王)を現しています。シヌログフェスティバルのグランドパレードでサント・ニーニョの像を抱えた少女によってフアナ女王を再現しているからなのです。
シヌログって何が観られるの?

- 数千人以上のカトリック信者が、通常シヌロググランドパレードの前日に行われるサント・ニーニョの像の河川パレードと厳かな行進に参加します。河川パレードは午前6時に始まり、行進は午後2時頃に行われます。その後には「kaplag(発見)」というイベントが続き、学生や俳優、女優たちがフアナ女王とラジャ・フマボンのカトリックへの洗礼の再現劇を行います。もちろんマゼランがフアナ女王にサント・ニーニョの像を洗礼の贈り物として授けた瞬間も観ることができます。

- ・シヌロググランドパレードを観に行こう!
- シヌログのグランドパレードは午前8時30分に始まります。この前に、サントニーニョ教会で司教によるミサが行われ、セブシティスポーツセンターでもミサが行われます。このパレードでは参加者はカラフルな衣装を着て、美しいダンスを披露します。ぜひグランドパレードに行ってみてください。グランドパレードの最後にはフェスティバルのダンスチームの優勝者が発表されます。

- ストリートパーティーとライブバンド
シヌロググランドパレードの前後、特に夜はセブ市内の至る所でストリートパーティーやライブバンドが開催されます。カジュアルな服装で、顔にペイントし、ビールを楽しむのがセブっ子!ぜひ仲間入りしてみてはいかがでしょう?多くの人々は道をぶらぶらする一方でちょっとお金持ちの人々はマンゴースクエア、ベースライン、またはフエンテ・オスメニアなどのスポットへ移動して、早朝までパーティーを楽しむようです。

- シヌログの花火もお見逃しなく!
セブシティでは通常、シヌロググランドパレードの終わりを華々しく飾るために素晴らしい花火大会が開催されます!花火大会は、通常午後9時頃にセブビジネスパーク内のアヤラセンターセブや、ヌースターホテル、SMシーサイドでも行われています。もし可能であれば、セブ市内のホテルやコンドミニアムに滞在し、美しい景色を楽しむ方法を見つけるとさらに楽しむことができます!もちろん地上からでも楽しむことができますよ。
- Enjoying food stands and Cebuano cuisine
No festivity is complete unless you fill your stomach! And the best way to experience a place is to become immersed in its cuisine. Puso, or hanging rice (steamed rice wrapped in coconut leaves), is a must-try for first-time visitors and can be found at practically every food stand in the city. Of course, the world-renowned Cebu Lechon (roasted pig) should not be overlooked.

- 夜の散歩に出かけてみる?
シヌログフェスティバルの期間中は、交通規制などがあるため一日のほとんどを徒歩でいどうすることになります。メインストリートは昼夜問わずとても混雑しています。夜は、近隣の観光スポットを歩きながら、祈りを捧げたり、ろうそくを灯したり、他の旅行者と出会ったりして、夜を楽しんでください。

- シヌログクイーンフェスティバルを観よう!
魅力的な女王に模した女性たちが自分たちの才能を披露し、この活気あるお祭りを盛り上げます。シヌログクイーンフェスティバルでは、伝統と現代が融合した素晴らしいショーを楽しむことができます。素晴らしいダンスと華麗な衣装で観客を魅了します。
シヌログフェスティバルを見学する際の注意:
- 快適な服装と靴を着用する:パレードから祭りまで、大勢の人が行き交う中で徒歩での移動がメインです。通気性のある服装と履きなれた靴を着用しましょう。
- 貴重品に注意:祭り期間中は大勢の人が集まるため、スリなども紛れ込んでいます。必要最小限のものだけを持参し、高価なアクセサリーや口が閉まらないないバッグなどは使わないようにしましょう。多額の現金は持ち歩かず、携帯電話はストラップを付けたりして十分に注意を払ってください。限定された地域では通信サービスが中断することがあり電話が使えなくなることがあります。余計なものは持ち歩かないようにしましょう。
- 宿泊先を事前に手配する:できるだけ早く、8月や9月に予約をすることをお勧めします。眺めの良い部屋や会場に近いところは一年前から予約する人もいます。毎年何百万人もの人々が訪れるお祭りなので、数か月前には多くのホテルが満室になることも多いです。
- 周囲に注意を払う:セブっ子だけでなくこの期間は様々な国と地域から人々が押し寄せてきます。重犯罪が起こることはほぼありませんが、スリや置き引きなどは例年発生しています。常に周りに注意してください。背中に背負うタイプのバッグでなく体の前に持つことができるバッグやストラップの短い脇の下に収まるようなバッグをお勧めします。
- ハプニングを楽しむ:誰かが突然抱きついてきたり、ペイントや水を体や顔に塗ったりしてくることがあるかもしれません。でもそれはお祭りの間ではごく普通の事です。怒ったりせず楽しみましょう。
- 日焼け止めを忘れずに:イベント中は長時間外に出るため、肌を保護するために日焼け止めを定期的に塗るようにしましょう。
- 熱中症に注意:暑さや人混みで 熱中症や脱水症状にならないように気を付けましょう。環境に配慮してマイボトルなど持参することもおすすめです。